ひねくれ者の話

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「いるんだ、こういうひねくれたやつが」と父。母「そんなんじゃ結婚はしばらく先だ」。

連休を利用して山登りをしてきた。その帰り道に実家によったら、このように言われてしまった。

ひねくれ者の意味がわからなかったので調べると「性質が素直でなく、ねじけている」ということで、素直さとは「飾り気がなく、ありのままである人」の事であるそうだ。

なるほど私は飾り気に満ちている。一人で山に登り、映画を見に行くのは、誘いが断られるのは怖いし、楽しい時間を提供できなかった場合、相手に申し訳ないと考えるからだ。それは気遣いなどではなく、気の置けない友人がいないからであり、友人がいないのは、他人に良く思われたいあまりに、良いと感じる自分であろうと、常にどこかわざとらしくなり、自然な態度で他人に接することができていないからだろう。

確かに私はひねくれ者だ。

 

まるで山田詠美の小説に出てくる女の子のように、癖のようになってしまったこの性質は、ひねくれ者のそれであるらしいため、意識して自然な私であろうとしなければならないらしい。

今度はそれで困ったことになる予感がするけど、少しは楽になるだろうか。誰かといるほうが楽しいのは良く知っているから。